久留米信愛短期大学 ニックネーム：りょーか
久留米信愛短期大学フードデザイン学科2年のりょーかです。
栄養士の資格取得に向けて勉強しています。将来は食を通して多くの人と関わり、笑顔を与えられる栄養士になりたいです。
令和3年に合併40周年を迎えたJAくるめ
昭和56年6月、当時の「久留米市農業協同組合」「善導寺農業協同組合」「筑邦農業協同組合」の3農協が合併して「久留米市農業協同組合（JAくるめ）」が誕生しました。
そして、令和3年6月に合併40周年を迎えました。
JAくるめ総務企画部企画広報課の髙田光弘さん（写真中央）と竹島翔吾さん（写真右）にお話しを伺いました。
1．「JAくるめ」は、どのような組織ですか？
JAくるめは、地域に根ざした協同組合として「食」と「農」に関わる事業だけでなく、地域の皆さんの「くらし」を支える金融や高齢者福祉、葬祭事業などの「総合事業」を展開しています。
農業者である「正組合員」と、地域農業やくらしを支える協同の仲間である「准組合員」、そして「JA職員」が力を合わせて、農業者や地域住民のくらしやすさを考えた事業活動を行っています。
JAくるめには、青年部・女性部などの組合員組織があります。
青年部は、子どもたちに田植えなどの指導を行う学童農園や、メンバーの知識向上と地域農業のリーダー育成を図る「青年部ネットワークアカデミー」などの活動を展開。女性部は、産直野菜や手づくり加工品の販売を行う朝市や食農イベントなどを行っています。
多くの若者や女性が活躍しています。
2．合併後の40年で大きく進歩したことは？
合併したことでJAのエリアや事業量が拡大し、地域農業の振興やサービス体制も飛躍的に拡大しました。
また、取り扱う農産物の種類・量の増加や集出荷施設が充実したことで農産物のブランド化や販売力が向上し、全国の消費者に久留米産農産物を届けることができるようになりました。
3．今後の展望は？
農業を取り巻く環境は、農業者の高齢化による担い手不足や耕作放棄地の増加、輸入農産物の拡大など、多くの課題が山積しています。
このような情勢の中で、地域の自然や農地を守っていくためにも、若い方に農業に興味を持っていただくことが大切だと思っています。
新規就農者の支援やドローンなどを使った「スマート農業」による担い手の省力化、農業者組織の法人化などを進め、時代の変化に対応した農業経営を支援していくことが大切だと考えています。
また、JAが一貫して取り組んできた、地域で消費する農産物は地域で生産する「地消地産」の取り組みを継続していくことも重要だと考えています。
4．「JAくるめ」と私たち消費者の関わりは？
まずは、JAくるめの野菜や果物をたくさん食べていただきたいです。
消費者に興味をもっていただくために、最近だとサラダ菜のパッケージに「栄養機能食品（ビタミンK）」と表示しています。これはサラダ菜のビタミンK含有量が、国が定める栄養機能食品の基準を満たしていることが認められたからです。
他にも、JAくるめが扱っている旬の食材を使ったレシピや野菜が主役のレシピを公開しています。
5．若者が農業に興味を持つための取り組みは？
青年部や女性部などと連携して、小学校に出向いて田植え体験やふりかけ作りなどを行っています。
他にも、JA職員が大学でJAの事業や取り組みなどについて講義を行いました。コロナ前は、大学生による農業体験なども行っていました。
体験学習を通して農業の面白さを知っていただき、JAに目を向けてもらいたいと考えています。
子育て世代の方には、安全・安心な地元食材を使った地域の伝統食を伝える「親子料理教室」なども行っています。
また、親子でできるペットボトルのプランターを使ったリーフレタスの作り方やお家で楽しむ家庭菜園を紹介しています。
6．SDGs（エスディジーズ）の具体的な取り組みは？
子どもたちへの「食農教育活動」や高齢者の健康づくりを支える「JA健康寿命100歳プロジェクト」、女性農業者組織「美農女くるめ」の活動支援、「新規就農者」の支援、「農福連携による雇用の創出」など、さまざまな活動を行っています。
また、SDGsの基本理念である「誰一人取り残さない」は、協同組合の「一人は万人のために、万人は一人のために」という相互扶助の考えと深くつながっています。
JAくるめでは、もともと行っていた取り組みがそのままSDGsの取り組みに当てはまるものばかりです。
これからも、イベントなども絡めて地域の方々に興味を持っていただけるSDGsの取り組みをしていきたいと考えています。
JAくるめSDGsへの取り組み｜ (ja-kurume.or.jp)
JAくるめ冊子 With You
JAくるめの冊⼦「With You」には2021年4⽉から毎号40周年の歩みが掲載されています。是⾮みてください。
http://www.ja-kurume.or.jp/